【ボルドー・メドック特級3級格付 シャトー・ラグランジュ】
ボルドー・メドック地区の中で特に優れた61のシャトーに与えられた特級格付。シャトー・ラグランジュはその中でも3級に格付けされ、格付に負けない品質の高いワインを生産するシャトーとして知られています。
シャトー・ラグランジュが位置するサンジュリアン地区はシャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・ラトゥール、シャトー・ムートン・ロートシルトと1級シャトーが3つ存在するポーイヤック地区のすぐ南に隣接する、銘醸地ボルドーの中心部に存在しています。
シャトー・ラグランジュは日本企業のサントリーが買収したことでも知られています。買収される以前はシャトーの経営状態が思わしくなく、シャトーの景観、ワインの品質ともに落ちこんでしまったのですが、今やボルドーでも最新の醸造技術を駆使する一方、澱引きを全て手作業で行うなど、最新技術と伝統の調和で、すっかり格付けシャトーとしての品質を取り戻しています。
そんなシャトー・ラグランジュのワインはボルドー・メドックのワインらしく、非常に力強い味わい。セカンドワインのレ・フィエフ・ド・ラグランジュでさえかなりの力強さを感じます。ぶどうの出来が比較的良かった2008年ものは特にこの傾向が強く、今飲むには抜栓を早めるか、デカンタージュするなど空気に触れさせてワインを開かせる必要がありそうです。
さすがに少々通好みの味わいですが、ボルドーの高級ワインらしい力強いボディのこのワインは、凝縮感のある濃いワインが大好き!という方には、是非ご賞味いただきたいと思います。
1級格付けシャトーのワインはどんなに安くても1本3万円は下りません。それを考えれば、1級シャトーに引けを取らないこのワインが5,000円以下で手に入るのは、むしろお買い得です!
<チャートの説明>
最高★5つ
中抜き☆=0.5
※★の多少はワインのタイプを表しており、直接おいしさを表わしたものではありません。