【偉大なヴィンテージ2002年のロゼシャンパン】
シャンパンのヴィンテージが入っているものはぶどうの出来が良い年だけに造られますが、特にこの2002年はシャンパーニュでも特別にぶどうの出来の良い年でした。
ぶどうの出来が良いとそれだけ熟成期間を長く要しますが、
2002ヴィンテージは何と1930年台以来、約80年ぶりの7年間熟成が施されました。
幸運にもメーカーであるモエ・エ・シャンドン社の最高醸造責任者であるブノワ・ゴエズ氏に直接お話を伺う機会がありました。
ゴエズ氏によると、2002年はぶどうが良く成熟し糖度が高く、かつ酸味も十分にあり、ハイレベルにぶどうの調和がとれ、フルーティーなワインができた年とのこと。
2002ヴィンテージのリリースを考え、テイスティングしたところ、まだ熟成が不十分と判断され、熟成を継続。
そして何と2003年ヴィンテージの方が先にリリースされるという、逆転現象が起きたそうです。
そして澱抜き(デコルジュマン)まで7年間熟成されたシャンパーニュは、見事に熟成し、調和のとれた魅力的なシャンパンに仕上がっています。
ぶどうの収穫より10年の時を経たシャンパンですが、フィニッシュの切れ味は良く、さわやか。
シャンパン最大手モエ・エ・シャンドン社が誇る、素晴らしい逸品です。
<チャートの説明>
最高★5つ
中抜き☆=0.5
※★の多少はワインのタイプを表しており、直接おいしさに関係するものではありません。