【南フランスの果実味いっぱいの白ワイン】
ラフランス、青りんごのような華やかな香り。果実味豊かで、深いコクが感じられながら、雑味、嫌味はいっさい感じさせず、さわやかな後味を残します。ぶどうそのものから来る果実味、うま味がありながら、ドライでさわやかさを併せ持つワインは、高級ワインでもなければなかなかないのですが、このワインは高いレベルでそのバランスが取れています。
使用しているぶどう品種は南フランス独特の品種で、グルナッシュ・ブランは果実味を、ユニ・ブランはさわやかさが特徴の品種。このワインは、5種のぶどうのブレンドが本当に素晴らしい。
このワインが造られているコート・デュ・ローヌ南部のリュベロン地区は、フランスでも最も日照時間の長い地域の一つ。
ここで栽培されるぶどうは豊富な日照量で完熟し、ワインに十分な果実味を与えます。
豊富な果実味だけでは、単調なワインになってしまいますが、このワインの原料ぶどうが作られている畑は300m程度と適度な高度があり、昼夜の寒暖差が大きいことから、ぶどうに適度な酸味を与え、ワインに適度な酸味、アクセントを与えています。
作り手のぺラン家は、何と1950年代から原料のぶどうを有機栽培(ビオディナミ)で栽培し始めた、いわば有機栽培のパイオニア。その有機ぶどうを手積みで収穫し、低温で発酵させることにより、フルーティーさを保ちながら芳醇な味わいをワインに与えています。このワインの品質の高さは、生産者のぶどう栽培から瓶詰め、出荷までの仕事のていねいさによるものであると言えるでしょう
お値段以上の飲み応えがあります。辛口白ワインがお好きな方、あるいはフルーティな日本酒がお好きな方にも、ぜひ飲んでいただきたいワインです。
<チャートの説明>
最高★5つ
中抜き☆=0.5
※★の多少はワインのタイプを表しており、直接おいしさを表わしたものではありません。